松下幸之助研究 経営義塾 版
松下幸之助氏 1894(明治27)年〜1989(平成元)年 「企業は社会の公器」とし、理念に基づく経営を確立したと言われている。 奥さんと義弟との三人で始めた商売が、驚異的に発展。 “経営の神様”と言われた。 著作も多く、経営全般について言及している。 平成元年4月27日に亡くなられたが、現在読んでも有益な著作が多いと思う。 その一方で、他社の売れ筋の新製品を模倣し、強力な販売店網を利用して、販売する商法は、“まねした電器”と一部で呼ばれた。 しかし、これはきわめて皮相な見方だと言わざるを得ない。 こうした見方からは、驚異的な発展を説明できない。 そもそも、なぜ、それだけの強力な販売店網を構築できたかが説明できないと思う。 ヒット商品は、時代の要請にマッチしたものが圧倒的に多い。まさに時代の要請に応じて、商品を市場に投入すると、その商品はヒットするが、そこには、時期尚早の類似商品がありその市場投入者がいる。 これが“まねした電器”の本質ではないかと考えているが、いまだ、確認できていない。 |
残る問題として、現在、松下幸之助氏の愛人問題を調査中である。 子供が覚醒剤所持で何回か逮捕された女優のYMさんや『破壊と創造』を推進したパナソニックの役員KN氏が松下幸之助氏の愛人の子であるとの噂がある。 この噂にはきちんとした根拠がある。 興味本位でこうしたことを記載するのではない。 パナソニックの役員KN氏が松下幸之助氏の愛人の子であるというなら、パナソニックほどの大企業においても、血縁が大きく影響していることになる。 愛人問題は、松下幸之助氏の発展を理解する上で、不可避の問題と思う。 松下幸之助氏の愛人は、どの人もそれなりの人物であったらしく、松下幸之助氏はその子供の面倒をきちんとみている。 さすが、松下幸之助である。 |
★参考書=『松下幸之助−実践経営哲学の先駆者』平田雅彦(麗澤大学出版会1999年)→松下幸之助氏の一生を解説する。50頁弱だが、よく分かる。 ★参考書=『松下幸之助研究』PHP研究所(季刊誌/直売) ※※※平成15年4月27日より、『PHP Business Review』として、年6回発刊となった。 ★参考書=『松下幸之助の経営問答』PHP総合研究所研究本部編(PHP研究所2000年)→松下幸之助氏がかつて経営について問われて答えたものを簡潔にまとめる。辞書的に使え、便利。 ★参考書=『素直な心になるために』松下幸之助(PHP研究所1976年)→素直な心を大切とした、松下幸之助氏。“素直な心を養うための実践十カ条”など。 ★参考書=『実践経営哲学』松下幸之助(PHP研究所1978年)→『まず経営理念を確率すること』に始まり『素直な心になること』に終わる本書は、松下幸之助氏の経営に対する考え方をトータルに知ることができる。 ★参考書=『松下幸之助発言集』全45巻、PHP総合研究所研究本部「松下幸之助発言集」編纂室編(PHP研究所1991〜1993年)→松下幸之助氏の三回忌にあたり、発刊されたものだが、45巻とはスケールが大きい。最後の45巻目には、詳細な索引があり、便利。 ※※※たとえば、『うどん屋』について、松下幸之助氏は、“国家経営とうどん屋の経営”、“社員稼業と夜なきうどん屋”、“はやるうどん屋とはやらないうどん屋”について言及している。また、『運と努力』については、2ヶ所で言及している。 |